こんにちは、野球ファンの皆さん!
今日は、野球の楽しみ方をさらに深める鍵となる「長打率」について、分かりやすくお話ししますよ。
長打率って聞くとちょっぴり難しそうですが、これを理解すれば、選手のパフォーマンスへの見方がガラッと変わりますよ。
長打率という名前から、長打を打つ確率と思ってしまいますが、実際は違います。
結構長打率の定義を勘違いして覚えている方も多いんですよね。
この機会に、長打率が優秀な目安と計算方法を覚えてみて下さい。
さあ、長打率の世界に一緒に飛び込んでいきましょう!
長打率とは何か?その計算方法と重要性
野球を見る上で欠かせない指標、それが「長打率」です。
でも、長打率って一体何を表しているのでしょうか?
簡単に言うと、長打率は1打数あたりどれだけ塁打を生み出しているかを示す指標なんです。
具体的には、「長打率 = 塁打 ÷ 打数」という式で計算されます。
たとえば、単打が50本、二塁打が10本、三塁打が5本、本塁打が10本あった場合、その塁打数は125。この数値を打数で割ることで長打率が出るんですね。
では、なぜ長打率が重要なのでしょう?
それは、単にヒットを打つ確率を示す打率や、塁に出る確率を示す出塁率とは異なり、長打率は得点への貢献度が非常に高いからです。
長打率が高いということは、その選手が効率よく塁を進め、得点のチャンスを生み出しているということ。
つまり、長打率は選手の得点能力を測るのに非常に有効なんですよ!
長打率が高い選手の特徴とは
野球ファンのみなさん、長打率が高い選手ってどんな特徴があると思いますか?
実は、長打率が高い選手にはいくつかの共通点があるんですよ。
まず、長打率が高い選手は、単にヒットを打つだけでなく、二塁打や本塁打などの長打を多く打つ傾向にあります。
これは、打席に立ったときにより多くの塁を進むことができるということを意味していますね。
また、長打率と打率、出塁率の関係を見てみましょう。
打率はヒットを打つ確率を、出塁率は塁に出る確率を示しますが、長打率はこれらとは異なり、打席での塁進の効率を示しています。
つまり、打率や出塁率が高くても、長打率が低いと得点に結びつきにくい場面もあるわけです。
逆に、打率はそこまで高くなくても、長打率が高い選手は得点に大きく貢献していることが多いんですよ。
さらに、過去の長打率の記録を見てみると、歴史的な高長打率を持つ選手たちが見えてきます。
例えば、バレンティン選手は2013年に驚異の.779という長打率を記録し、日本記録となっています。
また、メジャーリーグではベーブ・ルース選手が.690の通算長打率を持っています。
これらの選手は、単なるヒットよりも、二塁打以上の長打を多く打ち、その結果、非常に高い長打率を記録しているんですね。
長打率の上限は4.00ですが、理想的な数値の目安としては、リーグ平均の0.390前後が優秀な長打率とされています。
この数値を超える選手は、特に長打力に優れた強打者と見なされます。
長打率を活用した野球観戦の楽しみ方
野球観戦がもっと楽しくなる、長打率の活用方法についてお話ししましょう!
長打率を理解することで、選手の能力や試合の流れをより深く理解できるようになるんです。
では、どのように活用するのか、そのコツを見ていきましょう。
まず、長打率をチェックすることで、選手の得点能力を把握することができます。
長打率が高い選手は、塁に出るだけでなく、一度の打席でより多くの塁を進める能力を持っています。
これは、単なるヒットや出塁よりも、得点につながる大きなチャンスとなります。
そのため、長打率が高い選手の打席は、特に注目すべき瞬間と言えるでしょう。
次に、効率よく点を取るためには長打力が非常に重要です。
長打、特に二塁打や本塁打は、一気に得点をもたらす可能性が高いです。
そのため、長打率が高い打者は、チームにとって貴重な存在。試合の流れを変える一打を期待して、彼らの打席には目が離せません。
さらに、長打率を理解することで、野球ファンが求める「効率的な得点戦略」と「失点回避」についても深く考えられるようになります。
例えば、逆転や同点のチャンスで長打率が高い選手が打席に立つとき、期待感は一層高まります。
また、敵チームの長打率が高い選手が登場するときは、どう守るかが重要なポイントになりますね。
長打率が優秀な目安は?
長打率が優秀な目安は、プロ野球のリーグ平均値を見ることでわかります。
ざっくりではありますが、平均値より高ければ優秀、平均値より低ければイマイチと言えます!
2008年~
2008年~2018年のリーグ平均長打率
過去11年間のセ・リーグおよびパ・リーグのリーグ平均長打率は下記の通りです。
年度 | セ・リーグ | パ・リーグ |
2008 | 0.391 | 0.404 |
2009 | 0.388 | 0.406 |
2010 | 0.410 | 0.403 |
2011 | 0.340 | 0.348 |
2012 | 0.338 | 0.347 |
2013 | 0.375 | 0.376 |
2014 | 0.391 | 0.379 |
2015 | 0.359 | 0.377 |
2016 | 0.379 | 0.375 |
2017 | 0.391 | 0.388 |
2018 | 0.414 | 0.399 |
長打率を見ると、比較的打高なシーズンか、打低なシーズンか見分けが付けられます。
両リーグともに長打率が0.400を超えている2010年は比較的打高です。
一方で、0.350を下回る2011年と2012年は打低なシーズンです。
この2年間は、反発係数が規格値を下回る統一球(違反球とも呼ばれる)が導入された年でした。
年ごとに多少ばらつきはありますが、ここ5年は概ね0.390前後が平均的な長打率といった所でしょうか。
長打率が0.400を超えていれば、リーグの平均的な打者より優秀な長打率の打者という目安になりますね。
長打率は得点相関性が高いので、選手を見る際にはぜひ注目して欲しい指標の1つです。
2017年長打率ランキング
2017年の各リーグの長打率ランキングを下記に示します。
セ・リーグ | 長打率 | パ・リーグ | 長打率 | |
1 | ゲレーロ(中) | 0.563 | 柳田 悠岐(ソ) | 0.589 |
2 | 鈴木 誠也(広) | 0.547 | 秋山 翔吾(西) | 0.536 |
3 | ロペス(横) | 0.533 | デスパイネ(ソ) | 0.513 |
4 | マギー(巨) | 0.514 | 茂木 栄五郎(楽) | 0.497 |
5 | 筒香 嘉智(横) | 0.513 | ウィーラー(楽) | 0.493 |
6 | バレンティン(ヤ) | 0.506 | ペゲーロ(楽) | 0.490 |
7 | 丸 佳浩(広) | 0.505 | T-岡田(オ) | 0.488 |
8 | 宮﨑 敏郎(横) | 0.479 | レアード(日) | 0.459 |
9 | 糸井 嘉男(神) | 0.447 | 松田 宣浩(ソ) | 0.458 |
10 | 福留 孝介(神) | 0.444 | 浅村 栄斗(西) | 0.453 |
やはり、スラッガータイプの選手が多くランクインしている事が分かります。
外国人選手のランクインが多いですね。
長打率は0.5を超えてくるとやばいです。
長打率0.5超えは各球団のスラッガー達がずらりですね!
長打率を見ると、2017年の横浜DeNAベイスターズのクリーンナップの強力さが一目瞭然ですね。
リーグの10傑にクリーンナップ全員がランクインしているため、3番ロペス、4番筒香、5番宮崎の打線は気を抜けないですね。
長打率の計算方法
長打率の計算方法は以下の通りです。
長打率=塁打÷打数
この計算式で算出された数値の小数点第4位を四捨五入して、小数点第3位までの値を長打率として用います。
長打率は、打率や出塁率のように百分率ではないので、数値は1を超えます。
ちなみに、長打率の上限は4です。
塁打数の計算方法
長打率を計算する上で必要となる指標が、塁打数です。
塁打数は次式で求められます。
塁打=単打×1+二塁打×2+三塁打×3+本塁打×4
例えば、単打50、二塁打10、三塁打5、本塁打10の場合の塁打数は、
塁打=単打50×1+二塁打10×2=三塁打5×3+本塁打10×4==50+20+15+40=125
となります。
この塁打数を打数で割れば、長打率になります。
「長打率=長打を打つ確率」ではない!
よく勘違いされていますが、
長打率=長打を打つ確率
ではありません。
長打率を一言で表すと、
「1打数あたりの塁打数の期待値」
になります。
長打を打つ確率ではなく、塁打数の期待値なんです。
ぜひ、覚えておいて下さいね。
長打率の得点との相関係数は打率より高い
この長打率ですが、得点相関性(得点への影響度)は打率より高いです。
さらに言えば、出塁率よりも高いです。
長打率が高ければ、自ずと単打以上が生まれる期待値が上がるため、それだけ進塁の可能性が高まります。
そのため、単にヒットを打つ確率の打率よりも、得点相関性は高くなっています。
ちなみに、出塁率よりも長打率の方が得点相関性は高いです。
長打率が優秀な目安はリーグ平均値の0.390前後
名前だけだと、長打率は長打を打つ確率と勘違いしてしまいそうですが、実際は
長打率=1打数あたりの塁打数の期待値
という事が分かりました。
計算方法自体は、塁打を打数で割るだけなので、とてもシンプルですね。
ぜひ、この機会に長打率の定義と計算方法を覚えてみて下さい!
それでは、今回は以上になります。
まとめ:長打率を理解して、野球の知識を深めよう
さて、長打率についてたくさんお話ししてきましたが、ここで一度、その重要性と野球戦略への影響をまとめてみましょう。
長打率は単に選手の打撃能力を示す数字ではなく、その選手がチームの得点にどれだけ貢献できるかを示す重要な指標です。
高い長打率を持つ選手は、一度の打席で複数の塁を進む能力が高いということ。
これは、チームが得点を上げる上で大きなアドバンテージになります。
また、長打率を活用することで、野球観戦がさらに楽しくなります。
各選手の長打率をチェックすることで、その選手がどれだけ得点のチャンスを作れるかを知ることができ、試合の展開をより深く理解することが可能になります。
最後に、長打率への誤解を避け、正しい理解を持つことが重要です。
長打率は長打を打つ確率ではなく、1打数あたりの塁打数の期待値を表しています。
この正しい理解があれば、選手の能力をより正確に評価し、野球の魅力を深く味わうことができるでしょう。
野球は数字だけではなく、戦略やドラマが詰まった素晴らしいスポーツです。
長打率の理解を深めることで、この素晴らしいスポーツをより一層楽しんでいただければ幸いです。
[card2 id=”1144″ target=”_blank”]
[card2 id=”1265″ target=”_blank”]
[card2 id=”1295″ target=”_blank”]
[card2 id=”1357″ target=”_blank”]
コメント